産後のセックスレス、放置するとどうなる?気づかないうちに増えるリスクと対策
- 編集部
- 2024年11月14日
- 読了時間: 10分
更新日:2024年12月12日

産後の生活が始まり、赤ちゃんの世話に追われて自分たちのことが後回しになってしまう日々。そんな中でふと「夫婦の関係、このままで大丈夫なのかな?」という不安を感じたことのある方もいるのではないでしょうか。
実は、産後のセックスレスは少しずつ夫婦関係に影響を及ぼすことがあり、知らない間に思わぬリスクに繋がることもあるのです。この記事では、産後のセックスレスがもたらすリスクや、それを防ぐための実践的なアドバイスをお届けします。夫婦関係に不安を感じている方の参考になれば嬉しいです。
産後のセックスレスを放置すると起こり得るリスクとは?
早速、セックスレスを放置することで、どんなリスクがあるのか見ていきましょう。

夫婦間の心の距離が広がる
産後は、育児や家事に集中しがちで、夫婦の時間がどうしても減ってしまいます。その結果、話す機会が少なくなり、夫婦間の心の距離が広がってしまうことも珍しくありません。特にセックスレスが続くと、「パートナーとして愛されていないのでは?」と感じることも。
お互いが「自分ばかり我慢している」と思い始めると、すれ違いが増えてしまいます。気持ちを共有する時間が減ることで、心の距離が広がり、結果的に関係が冷え込んでしまうのです。大切なのは、意識的に「夫婦としての時間」を持つこと。その積み重ねが、お互いの心の繋がりを保つための一歩です。
セックスレスが続くことでの夫側の心理変化
産後、セックスレスが続くことで、夫の心理も複雑に変化していくことが多いです。表面的には平然としていますが、実際は「自分のことを必要としていないのでは?」と感じたり、パートナーの気持ちが冷めてしまったと不安を抱える方も少なくありません。
この不安感や寂しさが積もってしまうと、夫側もコミュニケーションが取りにくくなり、さらにすれ違いが深まります。夫婦の関係性を再確認するためにも、日頃から相手を認め、愛情を伝える工夫が大切です。お互いの気持ちを自然に共有できる時間を意識して作ることが、関係を回復する鍵となるでしょう。
離婚リスクが高まる可能性
産後のセックスレスが続くことで、夫婦の間に「心の隙間」ができ、それが離婚リスクに繋がることもあります。特に産後は、お互いに新しい役割に慣れることに集中し、いつの間にかパートナーシップが疎かになってしまいがち。気づいたときには、お互いに愛情が薄れていると感じてしまうことも…。
夫婦としてのつながりが感じられなくなると、すれ違いが大きくなり、最悪の場合は離婚に至るケースも少なくありません。家庭を守るためにも、日常の中でお互いを尊重し、関係を築き続ける努力が必要です。
家族全体の幸福感への影響
夫婦関係が冷え込むと、その影響は家族全体にも広がります。子供がいる家庭では、親の関係が家庭の雰囲気を左右することが多いため、子供の情緒や安心感にまで影響が及ぶことも。
夫婦が互いに笑顔で接する姿は、家族の安定を支える重要な要素です。産後の生活が忙しい中でも、意識的に夫婦の関係を大切にし続けることで、家庭の幸福感を保つことができます。夫婦の幸せが家族全体の幸せに繋がると考え、意識的に関係性を築く時間を大切にしていきましょう。
産後のセックレスが生まれる背景と原因
産後はセックスレスを招く要因が複雑に絡み合っています。それを理解するだけでも、リスクを下げる助けになるでしょう。

育児疲れと体力の低下
産後のママは育児で疲れ切ってしまい、体力的にも精神的にも余裕がないことが多いです。四六時中、赤ちゃんの世話や家事に追われ、夜も寝不足が続くと、夫婦の時間を持つ気力すら失ってしまうことも…。
これは自然なことであり、無理に自分を責める必要はありません。ただし、夫婦でお互いの状況や気持ちを話し合い、理解し合うことで、少しずつ「夫婦の時間」を取り戻せるきっかけが生まれます。小さな一歩から始めて、日々の生活の中でお互いを労わる心を大切にしていきましょう。
女性のホルモンバランスの変化
出産後、女性の体はホルモンバランスの変化によって大きく影響を受けます。特に出産直後は、体が回復するまでの間、性欲が低下することもよくあります。
このホルモンバランスの変化は自然なことであり、無理に性欲を回復しようとするのではなく、体が整うまでじっくりと待つことが大切です。パートナーと一緒にホルモンバランスの影響について学び、共に理解していくことで、焦らずに関係を再構築していけるでしょう。
夫婦間のコミュニケーション不足
産後の生活は忙しく、育児に追われていると、どうしても夫婦間の会話が少なくなりがちです。会話の減少は、自然とお互いの心の距離を広げる要因にもなります。気が付けば、相手の気持ちを知る機会がなくなり、心配や不安が積もってしまうことも。
産後だからこそ、少しでも会話の時間を持つように意識し、日常の些細なことでも共有することで、夫婦間の信頼感が深まります。短い時間でも良いので、相手に「話を聞いてもらっている」と感じてもらえるようなコミュニケーションを心がけてみましょう。
お互いの心理的負担とすれ違い
産後はお互いに新しい役割に適応しようとするあまり、時には心に余裕がなくなり、すれ違いが生じることもあります。特に、セックスレスが続くことで「相手はどう思っているのか?」と不安に思うことが増えると、さらに負担が増してしまうでしょう。
夫婦の間で、率直な気持ちを言葉にして共有することは、とても大切です。「話してもいいんだ」と感じる環境を作ることで、お互いが無理なく関係を築いていけます。
夫婦間のリスクを軽減するためにできること
セックスレスが様々なリスクに繋がるからといって、いきなりセックスを再開しようとする必要はありません。セックスをしなくても、リスクを軽減する手段はあるので、その方法を紹介します。

小さなコミュニケーションの積み重ね
一緒に生活する中で、日常的な会話やふとした瞬間のコミュニケーションが、夫婦の関係を保つ鍵となります。産後は、どうしても赤ちゃん中心の生活になりますが、例えば「お疲れ様」「ありがとう」といった些細な言葉をかけることで、お互いの気持ちが少しずつほぐれていくもの。
無理に深い話をしなくても、日常の小さな会話の積み重ねが、夫婦間の信頼感や安心感を育みます。忙しい日々でも、短い時間で構わないので、相手に「自分は大切にされている」と感じてもらえるようなコミュニケーションを意識してみましょう。
心と体を整えるセルフケアのすすめ
出産後の生活で大切なのは、心と体のバランスを整えるセルフケアです。産後は体力が落ちやすく、ストレスも溜まりやすい時期です。無理をせず、たとえ数分でも自分のための時間を確保し、好きな音楽を聴いたり、お風呂でリラックスするなど、心身をリフレッシュする習慣を持ちましょう。
体と心が整っていることで、パートナーにも余裕をもって接することができるようになります。お互いが安心して過ごせる空間づくりに、セルフケアを積極的に取り入れてみてください。
パートナーとの「話し合い」の進め方
産後の生活で重要なのが、パートナーとの「話し合い」です。忙しい毎日の中で、ついつい相手に不満を感じてしまうこともあるかもしれませんが、大切なのはその不満を一方的にぶつけるのではなく、「私はこう感じている」という形で話し合うこと。
感情的にならずに、自分の気持ちや悩みを素直に伝えることで、相手も「理解しよう」と感じてくれます。お互いの気持ちを分かち合うことが、夫婦としての絆を強める大きなきっかけになるため、積極的に対話を重ねることを意識してみましょう。
夫婦の時間を作る工夫とアイデア
忙しい日常の中でも、意識して「夫婦の時間」を作る工夫が大切です。例えば、赤ちゃんが寝た後に一緒に映画を観たり、休日に短時間だけでも二人で散歩に出かけたり。
短い時間でも二人だけの時間を持つことで、お互いがパートナーとしてのつながりを感じられる瞬間が増えていきます。無理をせず、可能な範囲で楽しめる工夫を取り入れ、夫婦の関係を少しずつ育んでいけるでしょう。
より専門的なサポートを利用する解決策
日常的な工夫を取り入れても、不安が解消されるとは限りません。もしも本格的にセックスレスを解消したいなら、専門的なサポートも活用してみましょう。

カウンセリングの活用
「日常的な対策は試したけれど、うまくいかない…」と感じたら、カウンセリングの活用を検討してみましょう。専門家との対話を通じて、夫婦間の問題を客観的に見つめ直し、新しい気づきを得ることができます。
カウンセリングでは、夫婦で話すことが難しい本音や悩みを引き出してもらえるため、リラックスした環境でお互いの気持ちを整理しやすくなるのが魅力です。また、専門的なアドバイスを受けることで、夫婦の関係をより良い方向に向かわせるヒントが得られるでしょう。
産後専門の医療サービスを検討する
産後の体調やホルモンバランスの変化により、性欲が戻らない場合には、産後専門の医療サービスの利用も視野に入れてみることが大切です。医師と相談することで、ホルモンバランスや体調のケアに適した治療法やサポートが得られ、体の回復を早める一助になります。
また、医療機関でのサポートを受けることは、夫婦関係の改善においても重要な要素です。無理をせず、専門的な支えを受けながら、一歩ずつ夫婦の絆を取り戻していきましょう。
相談先やサポート機関の選び方
カウンセリングや医療サービスの利用を検討する際は、信頼できる相談先やサポート機関を見つけることが大切です。インターネットでの評判や口コミを調べるほか、実際に利用した友人や知人からの紹介を受けることで安心感も増すでしょう。
また、夫婦双方がリラックスして相談できる場所を選ぶことも重要です。サポート機関や専門家との連携を通じて、心地よいペースで解決の道を進んでいきましょう。
産後の夫婦関係をより良くするために実践したいこと
セックスレスに限らず、産後は夫婦の価値観がぶつかり合うタネがいくつもあります。それでも、夫婦関係をよりよくするために次のようなことは実践してみてはどうでしょうか。

お互いの気持ちを尊重し合う習慣を作る
産後の生活では、お互いの役割や考え方が少しずつ変わってくることが多いもの。そのため、「お互いの気持ちを尊重し合う」習慣を意識的に持つことが大切です。
お互いの気持ちや考えを理解する姿勢があることで、夫婦間の安心感が生まれ、自然と心の距離が縮まります。相手に寄り添う姿勢を持ちながら、自分の気持ちも素直に伝えられる関係を築くことが、夫婦の絆を深める大きな助けになるでしょう。
支え合う意識と感謝の気持ち
産後はお互いに協力し合いながら乗り越える大変な時期ですが、その中で「支え合う意識」と「感謝の気持ち」を忘れないことが大切です。
パートナーがサポートしてくれたときや、小さな助けを感じたときに「ありがとう」を口に出して伝えてみたください。お互いの気持ちが穏やかになり、絆がより深まります。感謝の言葉は、夫婦の関係に安心感を与える大切なものです。日常の中で、積極的に感謝を表現してみましょう。
助け合いの精神で育児を共有する
産後の生活では、育児や家事の負担がどうしても偏りがちです。夫婦で「助け合いの精神」を持ち、共に育児を担うことで、負担を減らし合うだけでなく、家庭全体が安心できる空間にしましょう。
たとえば、お互いに交代で休息時間を作ったり、日常の家事を分担するなど。支え合いながら生活していくことが、家庭の幸福感を保つための重要なポイントです。夫婦で協力し合い、育児や家事を共に楽しむ姿勢が、心地よい家庭づくりに繋がっていきます。
まとめ:産後のセックレスを乗り越えるために今できること
産後のセックスレスは、夫婦の間に知らぬ間に溝を作り出してしまうことがありますが、対策やケアを行うことで解消していけるものです。小さなコミュニケーションの積み重ねや、心と体のセルフケア、また時には専門的なサポートの利用など、夫婦で一緒にできることはたくさんあります。お互いを尊重し合いながら、少しずつ心の距離を縮めていってください。
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